ホームページを本格的に運用したいと考えて『Googleアナリティクス(以下、GA4)』を導入したものの、「エンゲージメントという言葉がついた指標が多くて混乱している……」という方も多いのではないでしょうか。
GA4では「エンゲージメント率」や「平均エンゲージメント時間」など、エンゲージメントに関連する指標が複数存在します。
GA4におけるエンゲージメントとは、ユーザーがどれくらいホームページに対して、関心を持っているかを測る指標です。正しく分析することで、ホームページやWeb広告の改善につながるヒントが得られます。
エンゲージメントが低い場合、以下のような要因が考えられます。
- コンテンツ(情報の内容)がユーザーのニーズを満たせていない
- 流入ユーザーがターゲットとずれている
- ページの表示速度が遅くてストレスがたまるなど、「UX(ユーザー体験)」に問題がある
飲食店を例に考えてみましょう。
お客さんが入店してくれたものの、注文せずにすぐに退店してしまいました。この場合、「メニュー構成に魅力がない」あるいは「テーブルが汚れていた」などの理由が考えられますよね。
また、10代の学生をターゲットにしているはずが、30代の主婦ばかりが入店している場合、広告の方向性にズレがある可能性も。
仮にメニュー構成や店内の清潔さに問題がなくても、なかなか料理が出てこなかったり、スタッフの態度が悪かったりすれば、途中で退店してしまうこともあるでしょう。
こうした状況では、メニューの変更、広告の調整、調理スタッフを追加で雇い入れるなど、早急な改善が求められます。
これはホームページも同じ。エンゲージメントが低い場合は、コンテンツや集客施策の見直し、ホームページ自体のUX改善といった対策が求められるのです!
GA4では、ユーザーが以下のいずれかを満たした場合に「行動があった」と判断し、「エンゲージメントのあったセッション(訪問)」としてカウントします。

これらの条件に当てはまらない場合は、ユーザーはホームページにあまり関心を持っていないと判断されます。
もし、「エンゲージメントのあったセッション数」が少なければ、何かしら課題が潜んでいる可能性があります。